2012年10月21日

パイは小さな秘密を運ぶ アラン・ブラッドリー

パイは小さな秘密を運ぶ アラン・ブラッドリー 創元推理文庫

主人公は化学が大好きで、毒にも興味深々の11歳の少女。切手マニアの父と、鏡に夢中な長女、本にとりつかれている次女と姉妹喧嘩の毎日。ある日の深夜、父の書斎で言い争いを聞く。翌朝、切手をつばんだ小鳥の死体と、本物の人間の死体が現れる。この片田舎で、いったい何があったのだろう?

この本の魅力は主人公の語り口に極まる。毒舌家で、自信家で、嘘つきで、でも父親思い。11歳という年代をうまく生かした主人公の選択が、このミステリの面白さを決定つけている。

本作がデビュー作という著者は高齢らしい。この本はシリーズで出される予定とのこと。6作とのことだが、1作めで解かれていない謎もあり、先が気になるシリーズである。
posted by 灯台守 at 21:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ