2012年10月23日

アルサラスの贖罪 1 黒猫の家 エディングス

アルサラスの贖罪 1 黒猫の家 エディングス 早川ファンタジー文庫
よくも悪くもエディングス節全開の作品。好きな人は狂喜乱舞、あら探しをする人は「なんだ、ベルガリアードやスパーホークとおなじじゃん」と思うだろう。私は、好きだけど。

アルサラスは強運を武器にした盗賊である。連戦連勝で女神をポケットに入れているような奴だった。しかし、ある時を境に、やることなすこと全てがうまく行かなくなる。そんな時、「世界の果てにある家に行って本を盗んできてもらえないか?」という怪しい依頼を受ける・・・

エディングスが得意の神々の争いに、自分の陣営の人々と悪神の陣営の人々が代理闘争する話しである。やっぱり、登場人物の会話は楽しく、ページを捲るスピードも上がる一方。これがなければ、エディングスではないだろうな。

自炊記念で、記載。これでいつでも読める。(^^;
posted by 灯台守 at 19:13| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー

2012年10月21日

パイは小さな秘密を運ぶ アラン・ブラッドリー

パイは小さな秘密を運ぶ アラン・ブラッドリー 創元推理文庫

主人公は化学が大好きで、毒にも興味深々の11歳の少女。切手マニアの父と、鏡に夢中な長女、本にとりつかれている次女と姉妹喧嘩の毎日。ある日の深夜、父の書斎で言い争いを聞く。翌朝、切手をつばんだ小鳥の死体と、本物の人間の死体が現れる。この片田舎で、いったい何があったのだろう?

この本の魅力は主人公の語り口に極まる。毒舌家で、自信家で、嘘つきで、でも父親思い。11歳という年代をうまく生かした主人公の選択が、このミステリの面白さを決定つけている。

本作がデビュー作という著者は高齢らしい。この本はシリーズで出される予定とのこと。6作とのことだが、1作めで解かれていない謎もあり、先が気になるシリーズである。
posted by 灯台守 at 21:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ

2012年10月19日

スピーチの教科書 佐々木繁範

スピーチの教科書 佐々木繁範 ダイヤモンド社

仕事柄、会社の後輩にプレゼンの指導などをするのだが、人前でしゃべることが出来ないという人は多い。むしろ、ぺらぺらしゃべるこの出来る人の方が稀だ。人前に出れば、緊張するしなんとか自分の主張を聞き届けてほしいとか、理解してほしいとか思うのは当たり前で、結果的に早口になったり詰まったりという事になる。

そんな人向けの本ではないが、ヒントのひとつになるだろう本がこの本。著者はソニーの社長のスピーチライターだった方。ジョブズやJ.K.ローリングなどのスピーチを引き合いに上手なしゃべり方について教えてくれる。

たしかに言っていることは正しいと思う。でも、もっと重要な事は、彼・彼女たちも最初から上手かったわけではないということ。たとえコツが解ってもそれだけではNG。何度も失敗して経験を重ねることが経験となり、結果的にコツを生かすことになる・・・ということには、振れられていないんだよね。
posted by 灯台守 at 20:56| Comment(0) | TrackBack(0) |

2012年10月18日

小説中の戦いについて

上田秀人さんの「奥右筆秘帳シリーズ」を読み進めていて、思ったことがある。やはり時代ものは特定分野においては非常にリアルである。主人公の一人、柊衛悟は剣の達人ではあるが、よくある「超名人」では無い。敵方の忍び崩れの冥府防人に対して、まったく歯が立たない。それどころか、真剣でのやり取りにパニックを起こしかけたりする。また、相手にしても「人を切ったことが無い」武士の行動をリアルに書き綴っている。「頭を切るには刃筋をあわせろ。さもないと滑ってしまい、致命傷にならない」とか「傷を受けると消耗し、やがては負ける。そういう時には逃げろ」とか、師匠のアドバイスも真に迫っている。

思えば、ファンタジーの魔法も同じこと。リアルな魔法は、ちょいちょいと呪文をかけて終了だが、リアルな魔法は、単純なものではなく、それに釣りあったものを消耗しているのだ。そして、読者が納得できるような描写もしている。

たかが戦いのシーン。でもその戦いが真に迫っているか、おざなりか、読者の想いはその内容で分岐する。
posted by 灯台守 at 21:24| Comment(0) | TrackBack(0) | あれこれ

2012年10月17日

学生時代に聞いたCD

学生時代に聞いたCDを聞きなおす。といってもレコードだったから、CDを買い直した。「もったいない」と思ってTSUTAYAに行ったが、在庫になく仕方なくAmazonさんのお世話になる。

いいなぁ。学生時代に聞いていたものは、30年経過しても、即 口ずさむことが出来る。一瞬であのころに戻ることが出来る魔法みたいだ。でも、歌詞の意味は別の意味を持っていて学生時代とは違う自分がその歌を聞いている。

秋の涼しい風に、懐かしいメロディが心の琴線をかき鳴らす・・・
posted by 灯台守 at 20:46| Comment(0) | TrackBack(0) | あれこれ

2012年10月15日

墨痕 -奥右筆秘帳- 上田秀人

墨痕 -奥右筆秘帳- 上田秀人 講談社文庫
ついにシリーズ10冊目。寛永寺の僧兵が大奥での将軍暗殺を謀る。その情報をつかみ、さりげなく伝える奥右筆。その伝え方も鮮やか。衛悟と瑞紀の婚約も整ったが、その状況も一筋縄では行かない様子が見て取れる。

越後守も隠居を命じられるが一ッ橋治済は虎視眈々と将軍の命を狙う。今後の展開が楽しみである。
次巻は12月かな??
posted by 灯台守 at 19:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代物

2012年10月14日

召抱 -奥右筆秘帳- 上田秀人

召抱 -奥右筆秘帳- 上田秀人 講談社文庫
立花併右衛門は、柊衛悟を婿に迎えることを決意するが、越前守は二人の分断を図るべく、破格の召抱えを仕掛ける。朝廷の陰謀、一橋卿の企み、越前守の思惑が交錯し、闇の罠が仕掛けられる・・・

クライマックスは、将軍の鷹狩り。シリーズ中もっとも荒々しい抜刀した斬り合いだろう。立花併右衛門と柊衛悟は如何に立ち向かうか、頁をめくる手を止めることは出来ないだろう。
posted by 灯台守 at 07:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代物