2012年06月19日

脳男 首藤瓜於

脳男 首藤瓜於 講談社文庫
デビュー作で、江戸川乱歩賞受賞作品。

警部の茶屋は連続爆弾犯を追っている中、犯人のアジトを見つけ踏み込む。そこにいたのは容疑者の緑川と一人の男だった。緑川の爆弾から、その男にあやうく助けられた茶屋。しかし、緑川は逃走しその男は爆弾犯の共犯者として捕らえられる。しかし、彼はどこか異様であった。そして裁判所から精神分析鑑定指示が出される。彼は、感情の無い人間だった・・・

ミステリーは謎の設定が魅力の9割を占める。そういう点では、この作品は星5つである。最後まで、その謎で引っ張っていく。登場人物の造形もよい。警部の茶屋、精神科医の鷲谷真梨子、そして脳男の鈴木一郎。なかなかではある。

しかしながら、幕引きがマズイ。消化不良であるので、なんか残念で仕方がない。そう思わせるほど謎の内容はすばらしく、最後まで飽きさせないストーリーは見事で、乱歩賞選考委員全員一致というのもうなずける。

ちなみに、映画化されるらしい。2013年2月公開予定。生田斗真主演。
posted by 灯台守 at 21:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ