2012年02月17日

僕僕先生 仁木英之

僕僕先生 仁木英之 新潮文庫
中国は唐代。地方の官吏の息子である主人公が、仙人の僕僕先生に連れられ仙界と人間界を旅するお話。さすがファンタジー大賞を受賞するだけあって、中国の唐代伝奇を現代の人向けにリトールドしたような小説である。「後宮小説」よりも、ラノベに近い。

仙人の僕僕先生がまず良い。見た目は美少女だが、突然 絵に描いたような老子の掛け軸みたいな老人になったり、へそを曲げたり。主人公の王弁も、草食系男子で僕僕先生の姿に顔を赤らめたりする。のんびりした展開から、官吏・役人独特の論理によって危うくなる二人を、綺麗で華麗なエンディングでうまく纏め上げている。

本作はシリーズ化され、現在4作目まで出ている様子。機会があれば読んでみたいシリーズである。ラノベが好きな方にはオススメするが本格ファンタジーを期待されると、ちょっとツライかも。
posted by 灯台守 at 21:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー