2012年01月21日

エディングスとベルガリアード考

エディングスの物語に何故こんなにひかれるのか、ちょっと考えてみた。

ベルガリアードとマロリオン、エレニア記とタムール記に、ストーリー上の仕掛けがあるかというと、あまり無い。ストーリーのドンデン返しみたいな意外性を期待してはいけない。まあ多少の仕掛けといえるものはあるにはある。ただし、そのストーリーの意外性を主軸にはしていないだろう。

他のファンタジーと違いが鮮明なのは、キャラクターの立ち具合いだといえる。特にエディングスの女性キャラクターは独特である。美しいのは当然。その上気が強く、頭の回転も速い。最強のツンデレといえるセ・ネドラを筆頭に、男どもを相手に立てるところは立てて、こき下ろすところはこき下ろす。子供のような男たちを手の上で転がしているのが彼女たちではある。

もう一つの特長は、さんざん神々が出没することである。これは、後年の作品であるドラル国戦記になると、出ずっぱりになるのだが・・・そうなると、ちょっと食傷するのだが。

でもベルガリアードやマロリオンは適度な露出度で、バランス感覚もよくておもしろい。エレニア記タムール記のアフラエルは、かなりよい神キャラクターだったりする。やんちゃすぎる気もするが。それはそれで、ユーモアたっぷりで、小生意気な女神キャラは他に見たことがなかった。

さて、今回ベルガリアードを読み返してみると、結構伏線が張ってあることに気がついた。初読の時には「都合主義だなぁ」と思うところもあったが、ちょっとしたセリフや、出来事の積み重ねでストーリーが構成されているのである。最終的なボスキャラとの戦いが、単なる戦いではなく、別の意味をふまえていることが、改めて確認できた。登場人物でいうとダーニクの役割は非常に重い位置付けであったことに気付かされた。

エディングスの初期四部作は出来がよく、非常に面白い。キャクターの会話が粋でストーリー外のやり取りも楽しい。そういう面から考えても、まあ、何度読んでも新たな発見があり一生の掘り出しもののファンタジーだと思う。
posted by 灯台守 at 20:52| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー