2012年01月09日

童夢 大友克洋

童夢 大友克洋 双葉社 アクションコミックス。
いわゆるA5サイズの大判で出ている。日本人というかアジア人というか、あの独特な人物描写は彼以前は無かったし、今も追従できている人はいないような。

とある団地。その団地で刑事部の部長が自殺する。その自殺を契機に不可思議なことが連続で起こる。そして、その事象は・・・

濃密な短編SFを、忠実にマンガ化したような作品。文章ではなく、マンガの持つ特異性をフルに発揮し、大友克洋の名を世に知らし召した作品でもある。その「センス オブ ワンダー」の世界観に触れて、一時期 彼の作品を軒並み読んでAKIRAの刊行を心待ちにしていた時もあった。しかし、童夢のような作品とは二度と出会えなかったし、書いてくれてはいない。

あの一冊に詰まった異世界。平凡な団地の空間に、すべてのエネルギーを注ぎこんで作り上げた「童夢」は、一種異様なマンガだった。だからこそ、「マンガのSFも有りかも」と納得させてくれたし、期待も持たせてくれた。SF大賞も受賞した。でも、今では新刊で購入できないのは残念。某○○offにて105円で購入。データ化されてiPadに格納済み。
posted by 灯台守 at 21:25| Comment(2) | TrackBack(0) | マンガ