2012年01月07日

世界音痴 穂村弘

世界音痴 穂村弘 小学館文庫
最近気になっている歌人の穂村弘さんの本。エッセイである。裏の紹介には「独身・三十九歳・ひとりっこ・親と同居・総務課長代理」とある。ネットの情報によれば、今は結婚していらっしゃるらしいので、独身ではなさそうだ。

このエッセイも、常人では考えられないような視点で語られる。たとえば「点」。ある日、若い女性が書き物をしていて、行の最後まで来たときやおら行頭にあった「大」の字に点をうったそうだ。つまり行頭の字は「大」ではなく「犬」だったらしい・・・。そして彼は考える。「なぜ、行末まで来て行頭に帰って、点をうったのだろう??」と。

他にも多数、摩訶不思議な主義主張が語られている。でも、政治にも人生の哲学的な深みにも「あまり」関係の無いところで悩んでいるのは「本当は違うんだ日記」と同様ではある。回転寿司の話から、突然のベストテンにいたるまで、まあその支離滅裂な感じは彼の短歌から受ける印象と微妙にすりあっていて納得してしまう。

でも、不思議に気になる歌人である。
posted by 灯台守 at 21:44| Comment(0) | TrackBack(0) |