2011年12月07日

修道士カドフェルの出現

修道士カドフェルの出現 〜修道士カドフェル シリーズ〜 エリス・ピーターズ・著 光文社・刊
いわゆる番外編でカドフェル・シリーズ唯一の短編集。

修道院に入る前の「ウッドストックへの道」、修道士になった直後の「光の価値」、1巻から6巻の間にある「目撃者」の3編からなる。どの話も長編に劣らない出来。中世のイギリスを丹念に描写しつつ、圧縮された物語の中で登場人物の明暗を語る。

どの話もカドフェルの人となり、人生と人々を見つめる目は温かく、その結末も暖かい。短編ならではの歯切れよさもあって、秀作といえる。

多少中だるみになってきたシリーズの番外編を読むことは、いささか抵抗があったが、中だるみ感をリセットできたことは良かった。

シリーズも折り返しである。
posted by 灯台守 at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ