2011年12月12日

シルヴィ・ギエム オン・ジ・エッジ

シルヴィ・ギエム オン・ジ・エッジ
バレリーナ シルヴィ・ギエムのDVD。彼女の踊りを生で見たのはただ一回のみ。それがモーリス・ベジャールのボレロだった。彼のボレロはジョルジュ・ドンが有名だったが、ドン亡き後、ボレロで衝撃的感動を与えてくれるのは、彼女しか考えられない。

封印し「もう踊らない」と言っていたボレロを、東日本震災からの復興を祈念し、今年 日本で再度踊った彼女は、天岩戸の前で踊るアメノウズメかもしれない。まさに女神降臨である。

このDVDでは、わずか3分ほどだがボレロを東京バレエ団の男性と踊る姿が見える。可能なら全映像が見たいところだが、3分でも十分その衝撃はつたわるだろう。
posted by 灯台守 at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | DVD

2011年12月11日

Musical CATS

Musical CATS のDVD。昔、WOWWOWで人に頼み込んで録画してもらったものと同じだった。でも良いものは良いと感じる。最後のオーデュトロノミーの独唱はすばらしいし、グリザベラのメモリーは涙なしでは聞けない。定価1500円、Amazonなら送料無料で、1200円ちょいという値段は破格だろう。

もう四半世紀以上前に四季のキャッツを見て以来、はまったミュージカル。四季初演の初観劇では、前田美波里のグリザベラ、保坂千寿のグリドルボーンという今思えば非常に有難い配役だった。静岡公演までは、すべての公演を追っかけていたが、経済的にも時間的にもキャスト的にも意欲が続かず、あきらめた。

このDVDでは、ロンドン版かブロードウェイ版がベースになっていて、クロールタイガーの場面はすべてカットされているとか、四季ではシラバブが唄うメモリーのパートをジェニマが唄うなど四季版との差分はかなりある。でも、ダンスと歌を中心としたエンターテイメント性は少しも遜色ない出来であり、四季のCATSを知っている人でも知らない人でも十二分に楽しめる。

ただし、舞台ではなくDVDなので自由な視点は許されず、CATSを舞台のみで愛する人は見ないほうが良い。欲求不満で爆発しそうになる。「このシーンの時のマンカストラップが見たい!!」「コリコパットはどっから出てきた?」等々の対応が当然不可。再度、横浜に行きたくなるだろうから。(2011年12月現在、四季は横浜にてCATS上演中)

あの異空間で猫たちにあえる感覚を茶の間で再現してくれるとは言わないが、その雰囲気だけでも伝えてくれるDVDであることは確かである。
posted by 灯台守 at 12:09| Comment(0) | TrackBack(0) | DVD

2011年12月10日

リアル・スチール

リアル・スチールを見に行った。製作は、ドリームワークス。ショーン・レヴィ監督、ヒュー・ジャックマン主演である。鉄板のボクシングものと、伝統の父と息子ものをうまくミックスしたSF映画。

ヒュー・ジャックマン演じるチャーリーは、昔プロボクサーであったが、今はロボットボクシングを行い、小銭を稼ぐ日々。無謀な試合で手持ちのロボットが壊れ、途方にくれたところへ、母親に死に別れた息子のことを知らされる。チャーリーは、息子を養子にしたい義理の妹夫婦に掛け合い、親権を放棄するということを口実に金をもらう。新しいロボットボクサーを手に入れるためだ。しかし、再び無理な試合をして結局スクラップにしてしまう。修理の部品取りのために、ゴミ捨て場から部品をあさっているとき、息子が完全なロボットを見つける。彼は、そのロボットで試合に出ると言うが・・・

単なるSF映画として見ると、ロボットの動きはなめらかで、近年の特撮技術の向上がしのばれる。また、人生ドラマとして見てもダメな父親として描かれるチャーリー役のヒュー・ジャックマンの好演ぶりもすばらしい。親子の交流がほほえましい上に、物言わぬアトムのしぐさが、なにより雄弁に語っている場面もあって、撮り方もうまい。また現在の恋人で昔からの知り合いベイリーとの、ほのかな大人の恋も抑え気味みに語られているところも好感がもてる。

やはり、ロッキーを筆頭にボクシングものは燃える。本作も、最終シーンは圧巻のボクシングシーン。結果はともかく、熱くなることうけあい。いい父子を描く娯楽大作。
posted by 灯台守 at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2011年12月09日

救出ミッション、始動! マイク シェパード

救出ミッション、始動! マイク シェパード ハヤカワSF文庫
ご存知?ロングナイフのお嬢様の第二弾。今回は、プリンセス・クリスの惑星水戸黄門的大活躍を描く、ドタバタアクション。一巻の方が、まだまだ良かったと思う。

人類協会の連合が弱体化しクリスの祖父が王に祭り上げられ、彼女はプリンセスと呼ばれる。そんな中、旧知のトムから救援依頼がくる。急いで駆けつけたクリスは、惑星のとんでもない騒動にまきこまれる・・・

今回は軍ではなく休暇中の私的ミッション。その「私的」の部分をカバーするべく、スーパー・メイドが登場。ほとんどドラえもん状態。出来はスーパーだからドラミちゃんかも。

ウェアラブル・コンピューターのネリーは、ほとんどスーパーコンピュータだし、攻撃&守備装備はえらく先進的。ドタバタは面白くかけているが深みはない。前回は苦悩があったが・・・今回は、はて???

楽しんで読むにはオススメ。次巻の3巻で一応まとまるがUSでは9巻まで出ているとの事。ハヤカワさん、途中やめしないでね。
posted by 灯台守 at 22:59| Comment(0) | TrackBack(0) |

2011年12月08日

佐藤多佳子さんの掲示板

佐藤多佳子さんは、ヤングアダルトの書き手の中でも好きな作家さんである。その公式HPは下記URL

http://www009.upp.so-net.ne.jp/umigarasu-to/

/umigarasu-to/でうなずいた人は、かなりの佐藤多佳子ファンだと太鼓判を押して差し上げたい。
その佐藤多佳子さんが「小さな国のつづきの話」の文庫解説を書かれている。佐藤さんの感想はリンクからたどることが出来るブログに、灯台守の佐藤さんへの感謝の文章と、その感謝の文章に対する佐藤さんのお返事は掲示板に書かれています。

灯台守の文章はどうでもよいですが、佐藤さんの文章は一読の価値があります。よろしければ、どうぞ。

posted by 灯台守 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | あれこれ

2011年12月07日

修道士カドフェルの出現

修道士カドフェルの出現 〜修道士カドフェル シリーズ〜 エリス・ピーターズ・著 光文社・刊
いわゆる番外編でカドフェル・シリーズ唯一の短編集。

修道院に入る前の「ウッドストックへの道」、修道士になった直後の「光の価値」、1巻から6巻の間にある「目撃者」の3編からなる。どの話も長編に劣らない出来。中世のイギリスを丹念に描写しつつ、圧縮された物語の中で登場人物の明暗を語る。

どの話もカドフェルの人となり、人生と人々を見つめる目は温かく、その結末も暖かい。短編ならではの歯切れよさもあって、秀作といえる。

多少中だるみになってきたシリーズの番外編を読むことは、いささか抵抗があったが、中だるみ感をリセットできたことは良かった。

シリーズも折り返しである。
posted by 灯台守 at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ

2011年12月06日

王国の鍵7 ガース・ニクス

王国の鍵7 〜復活の日曜日〜 ガース・ニクス 主婦の友社
いよいよ、「王国の鍵」も最終巻。サタデーから鍵を奪取したアーサーは、サンデーの待つ天空の庭園へ急ぐ。そのころ、リースは地上でマダム・フライデーの病院で小規模核によって汚染された場所から患者を逃がそうと奮闘してた。そしてスージーは、サタデーの塔の上からハウスが無によって侵されて行く様子を見ていた・・・

三者の視点で交互に描かれ、その視点は最後にひとつになる。そしてひとつになった後の数十ページで本作の謎が一気に解ける。ファンタジーの最終章にふさわしい幕切れともいえるし、キリスト教的な終り方とも言えるかもしれない。

正直、もっとすさまじい終り方を期待していたことは否めない。最後は、サタデーとアーサーの第七のWill解放競争に終始していたので、ちょっと肩透かし。でもゾウのエピソードは良かった。思い出しただけでも熱くなるものがある。

ともあれ、7巻まで読了し一安心という感じ。読んで損は無いファンタジーではあるが、7巻まで読まないと消化不良を起こす。心して読んでください。
posted by 灯台守 at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー