2011年11月13日

マネーボール

マネーボールは、ベネット・ミラーが監督。主演は、ご存知ブラッド・ピッド。
野球に、確率論と正確な選手評価を導入したビリー・ビーンをモデルにした事実に近い映画。

映画の中、試合結果や、成績は事実と見られるが、ジョナ・ヒルが好演したピーター・ブランドは、架空の人物のようだ。当時のGM補佐は、ポール・デポデスタだった。

劇的なドラマもなく、逆転優勝も無いが、深いところで人間が持つ常識との戦いをシビアに見せてくれる。仕事のパラダイム=枠組みを壊すことは、困難きわまりないことだ。それは野球球団のGMにもいえること。スカウトは、今までどおりの数十年培ってきたやり方を続ける。そのスカウトを叩き出して、自分の描く理想の選手を入れるが、監督は言う事を聞かない。映画中、奇跡のシーンは一度だけあるが、どう見ても彼が引き出して、並べた野球ゲームの結果だといえる。冷静に見ると、そう確信できるシーンだから。

ブラッド・ピッドは、上手い。正直、カッコいいだけの俳優かと思っていたが、さにあらず。離婚して別れて暮らす娘を想い、常識に囚われた周囲を説得したり、強行手段をとったりして、少しづつ変えさせるGMは、まるでこの10年以上GMをやっているかのように、演じていた。そのGMであることの苦悩が見えてくるようだった。

見る人のとり方や、今抱えているものによって様々に変わってくる映画だろう。すくなくても、今打破しなければならないもの、立ち向かうものがある人は、何かを得ることができる、そんな映画である。
posted by 灯台守 at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画