2011年11月30日

白い人たち バーネット

白い人たち F・H・バーネット 文芸社

本作は、長年にわたり川端康成・訳の抄訳だけだったものを砂川宏一氏の熱意で完訳にこぎつけたものである。

英文の原作は下記URLにある。

http://www.gutenberg.org/ebooks/459

私は、佐藤さとるWEBと鬼ヶ島通信ふぁんさいと以外に、2000年前後は「バーネット夫人の部屋」というHPを開いていた。その当時に、本作を無理きり読んだ記憶がある。実に不思議な小説で、ある少女の不思議な能力について書かれている話である。

ネタバレになるので、この先は読んでみての話になると思うが、ちょっと異次元の体験をしたような感覚に襲われたことを思い出す。

生きるとはなにか、人生とはなにか、生きているこということはどういうことか再度見直すきっかけになる本でもある。なお、本書からは省かれているが、原作には冒頭に短いPoemがある。献辞は「ライオネルヘ」となっているが、ライオネルとは彼女の早逝した息子の名前であることを考えると、深いPoemであると思う。
posted by 灯台守 at 21:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 児童文学

2011年11月29日

王国の鍵 5&6

王国の鍵 5&6 再読である。なんか面白いところだけ読んでいる感じ。ホント、そのものズバリな表現だが、事実。解説によれば、キリスト教7つの大罪のうち色欲と嫉妬のはずだが、これまでの4つは納得したが、この2つは多少反映度が薄いような気がする。気のせいか?まあ、憤怒とかは書きやすく表現しやすい。食欲などはあまりにも直接過ぎて微笑ましかったりしたが。

この話も、もうすぐ完結かと思うとちょっと寂しい。しかし、これが終れば訳者の原田さんは、古王国の新しい本の翻訳に取り掛かってくれるだろうと期待満々。
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2011年11月28日

王国の鍵 1〜4 振り返り

王国の鍵は、ガース・ニクスの小説。アーサーという少年が「ハウス」と呼ばれる創造主が作った第一世界を舞台に、7階層の主=管財人を倒しながら進むファンタジーである。再読すると、いろいろ読み損ねていた部分が現れるので再発見がある。

今回のわかりやすい再発見は、4巻の訳者あとがき。この巻にあとがきがあるとは知らなかった。その中で、7人の管財人は、キリスト教の7つの大罪を表現しているとのこと。順に、「怠惰、強欲、暴食、憤怒、色欲、嫉妬、傲慢」となるらしい。ストーリーを思い出すと、納得できる。

再読も、はや、4巻まで終了。あと2巻なり。
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2011年11月27日

幻の特装本 ジョン・ダニング

幻の特装本 ジョン・ダニング ハヤカワミステリ文庫
「死の蔵書」から始まるクリフ・・ジェーンウェイのシリーズの2冊目。過去2冊は紹介済み。

http://l-h-keeper.sblo.jp/article/44261638.html
http://l-h-keeper.sblo.jp/article/44261639.html

未紹介であることと、ついつい105円で購入し再読してしまったので ここに登場。
主人公のクリフは警察官を辞職し、念願の古書店を始める。そこにポーの「大鴉」の限定版を盗んだ娘を探してほしいとの依頼がくる。しかし、ポーの「大鴉」限定版は存在しない。クリフは、その女を追い始めるが、限定版を手がける専門書房に、たどり着く・・・

本作品、実はミステリとしては最初の作品よりも切れは悪い。しかし内部の本の扱いはなかなか良くて、本好きを捕らえて離さない。欧米の愛書家は購入した本を熟読し、価値のある本だと認識すれば最終的に装丁をしなおして書票を貼り自分の書架に納める。そういう文化の薄い日本では、特装本ということも理解しにくいだろう。私も武井武雄さんの刊本がなければ理解できてなかったに違いない。

武井武雄さんの刊本とは武井さん自らが内容、素材、挿絵、製本まですべてを監修・担当した本をそう呼びます。晩年まで作成され続け、全部で139冊あります。

詳細は、wikipediaか下記イルフ美術館でどうぞ。

http://www.ilf.jp/collection/#02

本作品中の限定本と、武井武雄さんの刊本は重なるところが大きく、少ない限定本を探す人や、その美しさ、高価な金額な等々、共通点は多い。結局、そっちの方面で盛り上がった自分でした。

posted by 灯台守 at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ

2011年11月26日

王国の鍵 再読

王国の鍵 ガース・ニクス 主婦の友社

そろそろ最終巻の発売なので、それにあわせて復習を開始。さすがに一度読んでいるとはやいはやい。最初のころの読書ノートは下記URLで読める。

http://l-h-keeper.sblo.jp/article/44261734.html

今読むと冒頭のWillが脱走する辺りは、非常に上手いと思う。この部分だけは翻訳が出る前に原書で読む気マンマンだったので記憶も鮮明だったりする。Willが遺書というアタリの訳が思いつかず「意思」としか思えなかったりした記憶も鮮明。

楽しく読み返す一週間になりそう。可能なら、曜日単位にあわせて読むか?(笑)
posted by 灯台守 at 21:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー

2011年11月25日

とおいほしから 佐藤さとる

とおいほしから 文・佐藤さとる 絵・村上勉 学研おはなしえほん
発行は、昭和47年。後に大日本図書から改装版がでているが、これは違う版。村上さんのデビュー直後であり、絵柄は初期の村上さんそのまま。あとの改装版と比べると違いがよくわかるだろう。

スキャンしたいが、手持ちのフラットヘッド版は64bitに対応していない・・・ まさか裁断してScanSnapから取り込むわけにもいかず。

佐藤さん&村上さんイラストの本は、99%集めたが、難関はコロボックル童話絵本の初期版と学研の付録。学研の付録は、国会図書館にもなく、困った。
posted by 灯台守 at 22:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 児童文学

2011年11月24日

草子ブックガイド 玉川重機

草子ブックガイド 玉川重機 モーニング連載
草子は、目立たない中学生。近所の古本屋から本を無断で借り出し、自作のブックガイドを挟んで返す。古本屋の店主は、そのブックガイドを楽しみにしていて、彼女が本を持ち出すことを黙認している。そんな彼女のブックガイドと本にまつわるお話。

このマンガは、マンガでありながら本をめぐるお話に終始する。第一巻の一押しは「ロビンソン漂流記」

作者の絵は独特なタッチなので、好みに好き嫌いはあるだろうが、本好きなら説明不要な一冊。
posted by 灯台守 at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ