2011年10月03日

サブリエル ガース・ニクス

サブリエル ガース・ニクス 主婦の友社
すっかり書くのを忘れていたシリーズ。その1
この数年、ファンタジーでTOP3に入る傑作。この本で、ガース・ニクスに出会う。ほんとに大きい出会い。

現在の科学世界のごく近傍にある古王国では、魔法が跋扈している。「壁」といわれるその中と外では、まったく違う季節と時間が流れる。「壁」からごく近くの寄宿制の女子学院にサブリエルはいた。父は古王国で、7つのベルを鳴らして死霊を操るネクロマンサーに対抗し、死の世界に霊を追い払い、生をつかさどる役目のアブホーセンだった。もうすぐ学園を卒業し古王国に帰る直前の夜、サブリエルは死霊の来襲をうける。しかし、その死霊は彼女に荷物を届けにきただけだった。その荷物とは、父親の7つのベルだった・・・。

抜群の世界構築。死霊の跋扈する世界は、薄ら寒いが、サブリエルの活躍はなんともパワフルである。アブホーセンに使える妙なネコ、モゲット。彫刻から生き返ったタッチストーンと奇怪なメンバーと旅をする。最終的には、大死霊を倒さねばならない。行方知れずのアブホーセンたる父は?大死霊との戦いは?生と死の狭間に戦いの幕は切って落とされていた。その世界観といい、魅力的なキャラクターといい、まったくといっていいほど止まらない話の展開といい、ファンタジーの王道をいく傑作。なんで映画化の話が出ないんだろうか、不思議でたまらない作品である。


posted by 灯台守 at 21:40| Comment(0) | ファンタジー