2011年09月24日

狛犬「あ」の話 柏葉幸子

狛犬「あ」の話 柏葉幸子 安藤貴代子・絵 講談社
花守の話の続編というか別のお話。瞳子(とうこ)は夏休みに祖母のつた子さんの所にあそびに行く。もより駅に着くと見ていたかのように、見覚えのある4WDが到着する、降りてきたのは迎えに来た由利くん。つた子さんの家は新興住宅地の近く、古い神社のそばにあった。瞳子がその神社に行ってみると狛犬の一方がなくて、一匹だけの狛犬だった。

語られるのは、瞳子のお母さんの不思議な話。つた子さんの話でもある。一匹いない狛犬と、「雨ふらし」の伝説に、瞳子は何を思うのか?

この話も前作「花守の話」から少し進んで、つた子さんの過去も見え隠れする。孫の瞳子とつた子の関係が、つかず離れず側から見ていてほほえましい。「忘れないんですね」「そう。私、忘れないの」という会話が前作に続いてこのお話の最後にも付いている。次回作を期待したい。
posted by 灯台守 at 17:11| Comment(0) | 児童文学