2011年09月23日

花守の話 柏葉幸子

花守の話 柏葉幸子 安藤喜代子・絵 講談社
瞳子(とうこ)は5年生。春休みのある日、風邪で熱を出し寝込んでしまう。父さんも母さんも出張で瞳子をおいて家を離れなくてはならない。しかたなく普段は交流の無い母さんの母、つた子に瞳子の世話に来てもらうことにした。つた子は大学で民話の研究をしていたが、今は引退している。なかなか気難しく瞳子の母と祖母との交流は無く困った挙句の決断だったようだ。
つた子がきた後、急に電話がくる。大変なことが起こっているらしい。つた子は「逃げましょう」とホテルに移動することにするが、すでに家の前には古ぼけた4WDが止まっていた・・・

桜を守る花守。その花守を助けるつた子と瞳子の冒険談。単純な話だが、人物描写がうまく読んでいてイメージが膨らむ。頑固だが、優しい。しかし筋の通ったバイタリティのつた子。まだまだ5年生でフラフラしているところもあるが、祖母の血を継いでいることを感じさせる瞳子。

さすがおばあさんを描かせると天下一品の柏葉作品だけあって短い話でも十二分に楽しめる。

実は出版とほぼ同時に読んでいたが、7月に続編が登場し再読した次第。
posted by 灯台守 at 14:16| Comment(0) | 児童文学