2011年08月25日

図書館戦争を読み解く・・・か?

著者ご本人が「大人のライトノベル」と仰っている通り、そくさく読み進めて3巻まで読了。やっぱり有川さんは、うまい。キャラは立っているし、伏線はうまいし。エンターテイメントの教科書を地で行っている。

図書館戦争のうまいところは、図書館というなんとも平凡な平和な場所に「闘争」を持ち込んだことである。穏やかな情景の中に、抗争が放り込まれて爆発する事件を、華麗に描くところはあざやか。この設定で7割は成功している。

さらに構築されるストーリー展開で、この話の決定的な弱みである「平和な民主主義」のこの国にで、局所的戦闘状況があるということを一ひねりする。その状況が現実のように感じされることを補うべく登場する手塚の兄とその兄がリードする組織。単純な図書隊 VS メディア良化委員会という構図を壊しつつ話の奥行きを広げている。

主人公の笠原郁や堂上二正はもちろん、小牧、手塚や柴崎と個性的な面々を特徴的に書き分けることも当然極上であり、理屈なしで読みやすい。

一気に全四冊+別冊2冊を読みきりそう。楽しみに取っておくか?
posted by 灯台守 at 21:59| Comment(0) | ヤングアダルト