2011年08月21日

大盛りワックス虫ボトル 魚住直子

大盛りワックス虫ボトル 魚住直子 講談社

江藤公平の夏休みは、とにかく寝ることに集中していた。何をするでもなく、寝ていた夏休み。その夏休みも終わり二学期になって、あまりの気だるさに「ぶっころしてやる!!」ペットボトルに叫んでしまう・・・。そのとき「1000回笑わせろよーん」という声が聞こえてきた。

まあ、トンでもない理由で、人を笑わせなくてはならなくなった主人公の奮闘記。題名は、主人公と、さほど親友でもなかった2人と結成した3人のコントチームの名前。ラーメンが大好きな、三輪と鏡を見るのが好きな日比野。そして主人公が出し合った3つの言葉の合成からできている。

1000回笑わせる理由も、ちょっとコジツケだし、展開もご都合主義かもしれない。これまでの魚住作品を知っていると、かなり印象が違うかもしれない。でも、根底に流れる13歳から15歳くらい、中学生の微妙な感じが伝わって来る。読んでみて、かなり三輪くんが気になった。彼ほどラーメン好きでもないけど、彼の感覚は良くわかる。江藤君ほどひねくれても無く、日比野君ほどナルシストでもなく。

「この本が好き」という中学生は、たぶんいるんだろうなぁ・・・と思う。8割の支持はないけど確実に存在するだろう。ノートの隅に「豆糸男」の絵を描くようなヤツが。
posted by 灯台守 at 20:44| Comment(0) | 児童文学