2011年08月31日

ツナグ 辻村深月

ツナグ 辻村深月 新潮社
死者に一度だけあわせてくれるという使者(ツナグ)。その使者と、死者にあわせてもらうという依頼をする数人の人のお話。連作短編をあわせた長編。ミステリとSFとファンタジーのあわせた作品。

ツナグは、使者と書いてツナグと読ませる。実際に、死者をこの世にもう一度読み戻すことができる。満月の夜には、ほぼ一晩中。死者にあうにはひとつの約束事がある。一つは、生きている間に、死者に会うのはただ一度だけ。同一の人はもちろん他の人でも、死者には一度きりしか会えない。死者の側からも同じことが言えて、死者からも生きている人には一度しか会えない。当然死者からアプローチすることは不可能。

「アイドルの心得」
「長男の心得」
「親友の心得」
「待ち人の心得」
「使者の心得」

上記、5編からなるが最後は、使者側から書かれたまとめ的な話。といっても、伏線だったと気がつかなかった事柄に物語が収束していくあたりはうまい。

ひとそれぞれ、好みは違うだろうが「生と死」を否が応でも思い知らされる話の連続でけっこうきついかもしれない。でも、書き手の実力は十分あり、引き込まれていく作品。

posted by 灯台守 at 21:33| Comment(4) |

2011年08月30日

宇宙兄弟 10-13

家内が、ツタヤから借りてきたので一気に読む。ついに宇宙飛行士としての訓練開始。なかなかリアリティがある。

先日のスタンフォード大学の白熱教室やIDEOという会社の発想法の中にもあったが、新しいものを作り出す過程には、かならず「試作」というフェーズがある。ここで本気で失敗することが重要。

そのことを再認識するようなエピソードがあっての13巻まで読了。
posted by 灯台守 at 21:13| Comment(0) | マンガ

昨日は・・・

歓送迎会で、飲み会。しこたま飲んでホテルに帰ってシャワーを浴びたあとの記憶なし。
あらまあ。

という訳で、一日お休みでした。
posted by 灯台守 at 21:08| Comment(0) | あれこれ

2011年08月28日

図書館戦争別冊補足

結局、合計6冊を一気読み。もったいないなぁ。もう少し楽しみながら読むべきだったかも。でも、面白い本ほど、読む速度が上がる。最後の方は、2倍速では利かないかも。

別冊はTが堂上と郁の恋愛過程のお話。Uは、郁の話もあるにはあるが、柴崎・手塚コンビのお話が大半。昨日も書いたが、本当にサービスが行き届いている感じ。

で、最後の最後に隊長の話がさりげなく挟みこまれFINとなる。いやぁ、良いですね。映画のエンドクレジットを見ている感触がありました。

惜しむらくは、この本を最も押していた児玉清氏が文庫完結の前に亡くなられたこと。ご冥福をお祈りいたします。
posted by 灯台守 at 20:16| Comment(0) | ヤングアダルト

2011年08月27日

図書館戦争 別冊 の二冊

もちろん有川浩著作の図書館戦争シリーズ別冊2冊である。
たぶん、有川さん自身が、いろいろなシリーズもののファンだろうなぁということが、わかる別冊。ファンなら、大喜びな2冊の別冊。主人公と、その周辺の人々の後日談が盛りだくさん。別冊Uなどは、それだけで本編がかけそうな内容。

本来なら、本編のストーリーを持って、その後日談とかサイドストーリーは、ファンそれぞれ個人が想像するべきものかもしれない。でも本作は、作者自身が自らのストーリーの一ファンとなって作り上げた著者からのプレゼントのような気がする。

久方ぶりに良いストーリーテラーに出会えたかもしれない。これだから本読みはやめられない。
posted by 灯台守 at 20:48| Comment(0) | ヤングアダルト

2011年08月26日

図書館戦争 継続・・・

予想通り、止まらないので諦めて本編を読みきることにした。なぜ、面白い本はすぐ読み終わるのか?誰か教えてほしい。とほほ。
posted by 灯台守 at 20:28| Comment(0) | ヤングアダルト

2011年08月25日

図書館戦争を読み解く・・・か?

著者ご本人が「大人のライトノベル」と仰っている通り、そくさく読み進めて3巻まで読了。やっぱり有川さんは、うまい。キャラは立っているし、伏線はうまいし。エンターテイメントの教科書を地で行っている。

図書館戦争のうまいところは、図書館というなんとも平凡な平和な場所に「闘争」を持ち込んだことである。穏やかな情景の中に、抗争が放り込まれて爆発する事件を、華麗に描くところはあざやか。この設定で7割は成功している。

さらに構築されるストーリー展開で、この話の決定的な弱みである「平和な民主主義」のこの国にで、局所的戦闘状況があるということを一ひねりする。その状況が現実のように感じされることを補うべく登場する手塚の兄とその兄がリードする組織。単純な図書隊 VS メディア良化委員会という構図を壊しつつ話の奥行きを広げている。

主人公の笠原郁や堂上二正はもちろん、小牧、手塚や柴崎と個性的な面々を特徴的に書き分けることも当然極上であり、理屈なしで読みやすい。

一気に全四冊+別冊2冊を読みきりそう。楽しみに取っておくか?
posted by 灯台守 at 21:59| Comment(0) | ヤングアダルト