2011年06月23日

聖女の遺骨求む(後編)

聖女の遺骨求む 〜修道士カドフェル シリーズ〜 エリス・ピーターズ・著 光文社・刊

ウェールズ生まれのカドウェルは、聖ウィニフレッドの遺骨を持ち帰らんとするロバートの通訳として、聖女を埋葬したという地に向かう。あっさり遺骨をうけとれるかと思いきや、地元の地主リシャートの反対をうける。翌日、再度話し合いをすることにしたが、リシャートは殺されていた。これは聖女の怒りなのか?

評価の高い歴史ミステリだけあって、なかなか面白い。誤解を招く言い方だが、イギリス版捕物帳かも。

たぶん、この手のミステリは謎の面白さも重要だが、人物のよしあしで8割方決まると思う。12世紀の修道士が探偵役で、十字軍に参加し、人生の機微もわかるときたらこの時点でほとんど成功したようなものだったろう。同系列の作品には、エーコの「薔薇の名前」があるが、著者は比較されるのは心外だったらしい。

ミステリ好きであらたな書き手、シリーズを探索している人にはオススメしたい。
posted by 灯台守 at 21:46| Comment(0) | ミステリ