2011年06月03日

阪急電車 続き Amazonレビュー

阪急電車の続きである。Amazonのレビューは意外と役に立つ。二重購入の防止や、新作の見極め、新しい作家の品定め等々。で、例の阪急電車のコメントである。

いわゆるこの手のエンターテイメントな本を読む人たちは、何を求めて読むのだろう。リアリティか?フィクションのフィクションたる醍醐味か?夢か、理想か?

人それぞれ、物語に求めるものは違い、それによって評価はさまざま。その結果がAmazonのレビューにも現れる。読者は常にわがままだ。「こんな事は実際に起きない。リアリティが無い」と叫ぶかと思えば、「こんな日常生活の描写では、夢も希望もない」と罵倒する。それが同一作品であっても、人の思いはさまざまなればこそ、作家の戦いは続くのだろう。そして、百の石ころ/駄作の後に来る、珠玉の一作とのめぐり合いを与えてくれるのだ。この阪急電車のように。
posted by 灯台守 at 22:34| Comment(0) |

2011年06月02日

阪急電車

阪急電車 有川 浩・著 幻冬舎文庫

わずか15分の阪急電車沿線/電車内。そこでめぐり合う人々の短いお話が鮮やかなモザイク画のように繰り広げられる。中谷美紀と戸田恵梨香が演じているが、なかなかオモシロいキャスティングだと思う。

冒頭、結婚式帰りの純白ドレスの美女(中谷美紀)に始まり、どうしようもない彼と別れる羽目になる女子大生(戸田恵梨香)や、おばあちゃんと孫、田舎から出てきたばかりの大学生カップル等々、電車の中でのふれあいから始まった話をほんの少しの重なりを重ねて作られたお話。ある意味現在のおとぎ話かも。

この話の、Amazonの評価が特徴的。手放しで★5つの人が多いが、★1つ、2つの人もいる。その理由も面白い。あまりに現実離れしているという理由だ。人の考え方、捕らえ方はこうもちがうという良い事例である。そういう意見を思わず書かせてしまう有川浩は凄過ぎる作家かもしれない。
posted by 灯台守 at 20:59| Comment(0) |

2011年06月01日

有川浩

日本人の読者は、作家と分野で選ぶといわれている。まあ日本人に限らないと思うのだが、それはさておき。私も作家ベースに本を選ぶ傾向がある。宮部みゆきとか、夢枕獏とか、上橋菜穂子とか。(例が少ないし、ちょっと変!!) で、次に攻略したい作家の方々というのもあったりする。

有川浩はその最右翼。代表作の「図書館戦争シリーズ」は題名が私の好みのど真ん中ストレート。図書館というだけで読みたい!!となってしまう。ただ、何度も手を出そうとしていながら、躊躇していた。なぜか解らないが、どうも読み始めると泥沼になりそうな予感がしていた。この手の予感はえてして当たってしまう。古本屋にはいる前に「今日の収穫は大漁そう・・」という感触と似たようなものかも知れない。(違うか) さらにダメ押しだったのは、彼女も「コロボックルファン」であるということが文庫本のあとがきで判明したからだ。そのときから、「次の作家は有川浩!!」となっていた。・・そうなっていた。過去形である。

最後の一歩が踏み出せないまま、ズルズルと来ていたが、昨日今日の出張中、読む本がなくなった。入った本屋で目についたのが「阪急電車」の文庫本。購入して今日のうちに読み終わりましたとさ。

で、明日のこのブログのテーマは「阪急電車」です。長い導入部分ですね。(^^; とほほ。
posted by 灯台守 at 22:02| Comment(0) |