2011年05月27日

雨ふり花 さいた

「雨ふり花 さいた」 末吉暁子・著 偕成社・刊

絵が「こみね ゆら」さん。非常に抒情あふれるきれいな挿絵である。なんだか、末吉さん特集の一週間かも。この本も、鬼ケ島通信に連載されていた作品。 小学館児童出版文化賞(1999)受賞。

12歳のユカが主人公。座敷わらしとの出会いを軸に、時空を越えたお話が展開する。彼女もまた「赤い髪のユウ」の航と同様、悩みを抱えている。座敷わらしとの出会いをきっかけに悩みながらも、成長していく。

残念ながら、この旅館のモデルとなった緑風荘は2009年10月4日に起きた火事で、全焼した。なお 座敷わらしを祀る中庭の亀麿神社は無事だったとのこと。

ストーリーも、かなり伏線の張られた計算された話で、大人でも十分楽しめる。なにより座敷わらしが魅力的。
東北の人情と、日本ならではの古きよき妖怪にめぐり合いたいなら、おすすめの一冊。
posted by 灯台守 at 21:25| Comment(0) | 児童文学