2011年05月14日

ばんば憑き

ばんば憑き 宮部みゆき・著 角川書店・刊

6篇からなる江戸怪異譚。
「坊主の壺」「お文の影」「博打眼」「討債鬼」「ばんば憑き」「野槌の墓」の6作。気に入った順で並べると、「お文の影」=「野槌の墓」=「博打眼」>「坊主の壺」>「討債鬼」>>「ばんば憑き」

表題作は後味が悪かった。言いたいことはわかるが、怖いままで終了するならもっと怖いホラーはある。比べて「お文の影」、「野槌の墓」は最後の締めで泣かされた。「博打眼」の張子の犬は想像すると非常に可愛い。

結局、私の嗜好は「人情に篤い」という観点かもしれない。

「おそろし」「あんじゅう」に登場する人物も再登場し、ちょっと懐かしい。この2作が好みの読者は必読だろう。
posted by 灯台守 at 19:09| Comment(0) |