2008年03月18日

あかね雲 山本一力

あかね雲 山本一力 文藝春秋文庫

はじめての山本一力。

京から出てきた、豆腐職人と桶屋の娘の出会いから、夫婦となり豆腐屋を
もり立てて、三人の子をなすという話。
いわゆる時代物ホームドラマかとおもいきや、夫婦のすれ違い、人生の悲哀
兄弟妹の親への思いなど、十重二十重の思いが交錯する話。

泥臭く感じる手前で、感情を抑制している語り口。特に悪人らしい悪人や
そんなヤツおらんやろ!!と突っ込みたくなる善人も登場しない。普通に
いわゆる悪い人、いい人が登場する話で作られる現在に通じる江戸話。

次の本を読みたくなったのは事実であり、直木賞はダテではないな・・・
と感じた次第。
posted by 灯台守 at 23:23| Comment(0) | 時代物