2007年11月09日

花の結び目

花の結び目 時実新子 朝日文庫(おそらく絶版)

川柳作家であった時実新子のエッセイ集。
というよりも自伝に近い。

昭和という時代をへて平成の世を生きた時実新子。
昭和の「与謝野晶子」と呼ぶにふさわしいその句集は
川柳がゆえに、評価されなかったらしい。

俳句は約束事が多い。その訓練方法も師事する
先生も必要なようだ。そんな中で川柳を極めた彼女の
強さに畏敬の念を持たざるを得ない。

花火の群の幾人が死を考える (句集・新子 より)

この本の中で、彼女はこの句に理解をもらってうれしかったと
述べている。戦前・戦中・戦後、壮絶な生活をおくってきて
晩年になってやっと理解者に恵まれたが、孤独な人だった
かもしれない。
posted by 灯台守 at 22:49| Comment(0) |